謎解きイベントまとめ第29回はこちらのイベント。
基本情報
今回は、参加者(最大3人)で主人公である3人それぞれの本を読み進めた後、各自の情報を持ち寄ってWeb上で謎解きを進めていくタイプで、これまで紹介してきた「謎解きイベント」とは少し趣が異なるものですね。
まず、事前準備として参加者3人がそれぞれどの主人公を担当するかを決めます。次に、自分が担当する人物の書籍の第1章を読み、全員でWeb上の問題を解いていきます。
第1章の問題をすべてクリアしたら、それぞれが第2章を読み、また全員でWeb上の問題を解いていきます。全ての問題を解き終えたら、第3章のエンディングを読む、という形で進めていくことになります。
書籍は、実際の本としても電子書籍としても販売されていますが、電子書籍の場合は登場人物3人が分冊になっており、1人当たり800円で購入できますので、こちらの方がおすすめです。
僕は大学の友人2人(謎解きイベント経験なし)と一緒にリモート(zoom)でプレイしました。分担は、僕が「トーマス」、友人2人が「ニコラス」と「ベル」です。
難易度
序盤はほとんど頭を使わず、本を読んで穴埋めをしていくだけのような問題が多かったため、そこまでやり応えを感じなかったのですが、第1章の終盤からは推理の要素が大きな問題が出てきて面白くなってきます。そして、第2章は完全に推理力が試される問題となっていました。
当初は、「2時間くらいで終わるボリュームだろう」と甘く見ていたのですが、結果から言うとクリアまで約5時間かかりました。3人全員酒を飲みながら半分忘年会/新年会感覚でやっていたというのも時間を要した原因のひとつかもしれませんが、純粋に終盤の問題は難しかった印象ですね。
ラストのいわゆる大謎の答えに対しては正直「うーん……」と消化不良な点がありましたが、そこに至るまでに友人とああでもないこうでもないと協力して考える過程は謎解きゲームの面白さを味わうことができました。
ラストの大謎も含めて、答えに詰まってしまった場合に備えたヒントが用意されている親切設計ですし、「やってみたけど最後までいけなくてモヤモヤする」ということはないと思います。
ストーリー・没入度
参加者が3人の主人公に分かれると言っても、書籍は一人称視点では書かれておらず、選んだ主人公を中心に眺める神の視点となっています。
ですので、自分が選んだ人物になりきって進める、というものではありませんし、また主人公3人が集まって協力する、というストーリーでもありません。
その点で没入感は少し欠けるかなという感じがしました。
ただ、一人称視点ではないからこその仕掛けが中盤以降に仕込まれているんですよね。その仕掛けに気付いたときは軽い衝撃を受けました。
「3人で読む推理小説」を謳っているだけあって、まさにミステリを読んだときの驚きと同じ衝撃を味わうことができます。
オススメ度
1人で3人分の物語を読んでソロプレイすることも可能ではありますが、これは絶対に3人でやった方がいいです。
それぞれが持っている情報の点が繋がって線になったときの快感は1人では体験できないですからね。
総評
今回は、これまで紹介してきたものと毛色の異なる謎解きゲームで、かつ、謎解きイベント経験のない友人2人と一緒にプレイするということで、最初は「面白いのだろうか。そして、友人2人が謎解きを楽しめるだろうか」という不安が少なからずあったんですよね。
ただ、実際にプレイしてみるとこれは杞憂に終わりました。これまでいくつかの謎解きイベントに参加してきた僕からしても十分楽しめましたし、謎解きイベント経験のない友人にとっても答えに繋がるひらめきが生まれた瞬間の面白さや答えを導き出すために情報を整理する楽しさ(苦しさも含めて)を体験できたようでした。
公演型の謎解きイベントだと、大抵「4人以上」でチームを組むことが求められるのですが、これは3人で遊べるというところもポイント高かったですね。
次は同じ3人で「封鎖された人狼村からの脱出」、「封鎖された魔王城からの脱出」(こちらは2021/1/23から開催予定)もやってみたいですね(今回の謎解きゲームも、9月からやろうと言っていながら結局やったのが4ヶ月近く後になったので、いつになるかわかりませんが)。
※2021/05/03追記※
同じメンツで「封鎖された人狼村からの脱出」をプレイしました。
こちらの感想記事も書いていますので、もしよろしければこちらもどうぞ!
他にもいろいろな謎解きイベントのレビュー記事を書いています!
もしご興味があれば、他の謎解きイベントレビュー記事も読んでいただけると感謝感激です!
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